自分の住まいから一歩外へ出ると、いろいろな人に出会います。混んでいる電車の中などで見知らぬ人が近くにいると、なんとなくイヤな気持ちになり、離れたくなりませんか。いったいなぜ、こんなことを感じるのでしょう。それは私たちは自分の身体の周りに見えない「なわばり」をもっているからなのです。ですから、知らない人が近くに来ると、自分のなわばりに無断で入って来られたように感じてイヤな気持ちになり、相手から離れようとします。 今回は、こうした人との距離と感じ方をもとに、まちの中で無意識にとる行動や他人と会話しやすい位置について考えてみます。
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