公園や広場、駅のホームなどで、ベンチをよく見かけます。そこに腰掛けて、電車やだれかを待つこともありますし、その場で休んでおしゃべりすることもあるでしょう。このようななにげない街の風景も、よく見ると、ベンチの並べ方やデザインによって、相手とおしゃべりをしやすい場合と、しにくい場合があります。 たとえば、向き合うようにベンチが置いてあると、知り合い同士がくつろいでおしゃべりする場所に適しています。逆にベンチがすべて同じ方向を向いていたら、話にくいですが、見知らぬ同士ならこちらの方が利用しやすいでしょう。また、同じかたちのベンチでも、知らない人同士なら端と端に向きをかえて、友人同士なら隣合って座るでしょう。座る向きを自由に変えられる背もたれのないベンチなら、座る方向を互い違いにすることで、近い距離でもお互いのパーソナルスペースを確保することができます。 ベンチのデザインは、利用目的によって、置き方や向きがいろいろと工夫されていることが分かります。 |