日本の昔ながらの工夫|
世界各地の住まいの工夫
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涼しい場所を探して住まう
生き物が、生きていく上で、なくてはならない自然環境。しかし、灼(や)けつくような太陽の陽射(ひざ)しや凍るような寒さも自然のひとつです。そんな厳しい自然環境から身を守るために、人は住まいをつくってきました。「日本と世界の昔の暖房」では、寒い時に暖かく暮らすためのいろいろな工夫をとりあげました。今回は暑い季節でも涼しく過ごすための暮らしの知恵をご紹介しましょう。
日本の国土は南北に長く、いろいろな気象条件に恵まれていますが、夏はたいていの地域で高温多湿で、じっとしていても汗がにじむ、過ごしにくい季節なのです。今から700年くらい前の歌人、吉田兼好(よしだけんこう)も「夏の過ごしやすさがいちばん大切なのだ」と書いています。そんな日本で、昔から考えられてきた夏を涼しく過ごすための工夫や知恵をご紹介します。