最近の子ども部屋には、学習机やベッドぐらいしかなかった昔に比べて、いろいろなものが置かれるようになりました。あなたの部屋には、何がありますか。 机や本棚、ベッド、タンスなどの家具の他、小さいころのおもちゃやCDラジカセ、ゲーム、本や雑誌、スポーツ用品、それに衣服やくつなど、年々ものは増えていき、中には自分の部屋にテレビや冷蔵庫があるという人もいるようです。これだけそろっていると、何をするにも便利で、部屋から出なくなってしまうかもしれません。そして、家族とおはなししたり、いっしょにくつろいだりする時間も、少なくなってしまいます。 現代では、こうして、ひとりで部屋に閉じこもることが社会問題ともなっています。 ひとりになることや、自分だけの居場所があることは大事ですけれども、子どもが、いっしょに住んでいる家族と食事をしたり、家事を手伝ったり、遊んだり、お話ししたり、ケンカしたりすることは、もっともっと大切なことなのです。そんな家庭での経験が、家族以外の人とのお付き合いに、とても役立つからです。家族とずっといっしょにいる必要はありませんが、家族が自然に顔を合わせるような位置に子ども部屋があったり、お互いの気配が感じられるような仕切り方にしたりすると、よいとは思いませんか? |