住まいやまちのサイズ
身の周りのものの長さ|人と人との距離広さの感じ方と天井の高さ
 みなさんは、ガリバー旅行記を読んだことはありますか。ガリバーが小人の国や巨人の国に行くのですが、そんな国では、ご飯をたべるのも寝るのもとってもたいへん。なぜたいへんかというと、周りにあるものや空間が小さすぎたり、大きすぎたりして、まったくガリバーの身体に合わないからです。こうしてみると、みなさんが何げなく暮らしている住まいやまちは、人体の大きさに合わせてつくられていることが分かります。
 今回は、住まいやまちのサイズが、人の身体の大きさや感覚、動き方などとどう関わっているのかみていきます。
身の周りのものの長さ

 みなさんが洋服やくつを買うときは、何号とか何cmというサイズを目安にしますよね。そうしないと、きつかったり、ブカブカして、身体にしっくり合いません。こうしたちょうどよいサイズは衣服ばかりでなく、椅子や机、棚のような家具や、住まいの中のあらゆる部分の寸法にもあてはまります。
 ここでは、住まいやまちの中にあるものが、人の身体の寸法や感覚とどんな関連があるかをご紹介します。