お風呂は、ゆったりリラックスして心身ともにくつろぐ場所ですが、溺水(できすい/水に溺れること)したり、滑って転んだりする事故が多い場所でもあります。 小さな子どもの場合、ひとりで遊んでいてうっかり足をすべらせ、頭や体を打ったり、水をはった浴槽に転落して溺れてしまうという事故が多いようです。お風呂タイムが終わったら浴そうの水は抜いておくとか、子どもがひとりでお風呂場に入らないように鍵をかけておくと、事故を予防できるでしょう。 また、浴室内は水やせっけんを使うので床がすべりやすく、しかも裸で入りますから、万一転んでガラスでも割ったりしたら、とても危険です。浴室のドアやガラスが割れにくい素材だと安心ですね。 お年寄りの場合は、暖かい部屋と、寒いお風呂場、熱いお湯、といった温度差によって、血圧が急に上がって倒れたり、お風呂につかっている間に体調を崩すなどして、うまく立ち上がれず溺れてしまうこともあります。 このような事故をなくすためには、浴室や脱衣室に、他の部屋と同様に暖房を入れたり、浴室の床のタイルをすべりにくいものにしたり、浴そうの床にすべり止めマットを敷くなどの工夫が必要です。特に寒さの厳しい時期は、体調が崩れやすいので、お年寄りがお風呂に入っているときは、ときどき様子をみてあげる配慮も大切です。
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