高層マンションなどの骨組みは、鉄骨でつくられることが一般的です。木に比べて強度があり、鉄筋コンクリートよりも建物を軽くつくることができるので、高層の建物や体育館のような柱のない大きな空間をつくるのに向いている骨組みです。
　　鉄骨は強度があり、工場でつくられるので品質にばらつきが少ないのが特徴です。断面がＨやＬのかたちをした鉄骨を柱や梁にして、何本かのボルトでとめて、さらに溶接して固めて、鉄骨と鉄骨をつなぎます。ただ、鉄骨は高熱には弱いので、耐火被覆（たいかひふく）をして火災などで火が直接当たらないようにしたり、錆（さ）びやすいので、湿気や水に接しない工夫がされています。
　上で説明した鉄骨よりずっと軽いものを使って、木と同じような柱・梁・土台をつくる軽量鉄骨軸組工法（けいりょうてっこつじくぐみこうほう）という骨組みもあります。一戸建て住宅などの場合はこの骨組みが多いです。