木がたくさん手に入らない国や地域では、石を積み上げて、家を建てています。石は重たい材料なので、あまり大きいと運んだり積んだりする作業がたいへんです。そこで、小さくて同じような形のブロックが、たくさん用意されました。そのブロックを一つひとつ積み上げてつくったものを、組積造(そせきぞう)といいます。絵本「3匹の子ぶた」に登場するレンガの家も石と同じ組積造です。 石の家はヨーロッパに多くみられ、石灰岩などのその土地で産出される石を切り出して石材にします。頑丈で、火にも強く、音が伝わりにくいのですが、横ゆれには弱いので、地震の多い日本ではあまりつくられませんでした。石を積み上げてつくるのであまり大きな窓はとれませんが、厚い壁で囲まれているので夏は涼しく冬は暖かい住まいです。 |