木の家は、山が多く木の豊富な日本でも、昔から造られてきました。今も一戸建ての住宅でいちばん多いのは木造です。
木はほかの材料よりも軽くて、加工がしやすいという利点があります。日本では、
柱と梁、土台などの木を細長く加工した部材を組み合わせた骨組みに、壁をつくり、瓦や草、板の屋根をのせて、家をつくりました。材料となる木はマツやヒノキ、スギ、ヒバなどがよく使われます。こういう骨組みは在来軸組構法(ざいらいじくぐみこうほう)とよばれる日本の伝統的な骨組みです。
木の家は日本のほかに、熱帯雨林のあるアジアや針葉樹が豊富な北ヨーロッパや北アメリカでよくみられます。しかし木の種類や使い方は地域によって違うので、それぞれ個性的なかたちの住まいになっています。