門前町は、町の人が厚く信仰していた社寺の門前に、お坊さんが住み、参拝者(さんぱいしゃ)の泊まる宿や、おみやげを売る店で構成されていたところです。当時門前町は城下町についで数が多かったようです。長野の善光寺(ぜんこうじ)、島根の出雲大社(いずもたいしゃ)、広島の厳島(いつくしま)、京都の伏見稲荷(ふしみいなり)、福岡の太宰府天神(だざいふてんじん)など大きな社寺の前に門前町ができ、定期的なお祭りがおこなわれ、祭りのない日にも参拝者が後を絶たなかったといわれています。