福祉のまちづくり
だれでも、どこでも|まちに広がるだれでもトイレだれもが住みやすいまちへ
 みなさんは、どんな「まち」に暮らしていますか。大きな建物や広い道路が近くにありますか、それとも公園があったり、田畑の広がる緑豊かなところでしょうか。「まち」の中に古い建物や史跡がありますか、それとも建物も道路もできたばかりのところですか。人びとの暮らしは、全国各地いろいろな「まち」で営まれていて、そんな「まち」には、たくさんの人たちの知恵や努力を積み重ねられています。中でも、気持ちよく生活する「まち」にするための活動を「まちづくり」といい、災害に強かったり、便利に動けたり、季節を楽しめるようにしているのです。
 今回は、人びとの暮らしに深く関わる「まちづくり」の基本的な考え方、実際に行われた身近な例、市民参加のまちづくり発祥の地スウェーデンの取り組みなどをご紹介しましょう。
だれでも、どこでも

 みなさんが生まれた時からあった「まち」は、空気のような存在かもしれません。しかし、実際にまちの中に出ると、不便を感じたり、不自由に思ったりすることはありませんか。だれもが自由に移動したり、施設を利用するために、「まち」の中で何が必要になるのでしょうか。実際に「まちづくり」を行う時に、どんなことを考えればよいのか、どんなことが障害になるのか、国ではどんな決まりをつくっているのかをみてみます。