近隣住区(きんりんじゅうく)
ここではみなさんに、近隣住区理論ということばを覚えて欲しいと思います。アメリカ人のペリーという人が考えた理論です(黒船の人ではありません)。戦後間もない昭和30年ごろから、この理論をもとに日本のまちをつくる計画が進められ、いまでもこの考え方は生きているといえます。
簡単にいえば近所(近隣)という言葉が、どのくらいの範囲(はんい)をさすかを考えて、それをもとにまちづくりを考えるしくみです。その範囲は、1つの小学校がある範囲で、だいたい半径500メートルぐらい。身近なところで言えば町内会が数個あつまったぐらいです。
自分のうちから500メートルぐらいの距離に小学校がありますか?
ペリーはこれをいくつも集めてまちを構成するのがよいと考えました。
これはまちづくりのための最小単位(さいしょうたんい)といえます。この近隣住区の人たちみんなでよく話し合い、まちをよくしていくことが日常的に行われていれば、まちはすばらしいまちになるという考えです。

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