部屋の壁や棚に、ものを飾ることがあると思いますが、どのように飾ると美しいか、ちょっとしたヒントをご紹介しましょう。 「美しい飾りつけ」にも和風と洋風の方法があります。 西洋の場合、「シンメトリー」とよばれる左右対称の飾りつけが美しさの基本になります。たとえば、リビングルームの暖炉周りを、何枚かの絵や写真などで飾りつけます。この時の絵や写真の掛け方は、暖炉の中央を中心線にして左右対称に飾りつけるのが一般的です。 ところが、日本でよく行われる飾り方は、左右対称とは限りません。床の間の場合、普通中央に掛け軸をかけても、床に置く花は左右どちらかにずらして飾られます。これは、「ア・シンメトリー」とよばれる左右非対称の飾りつけ方です。 日本の独自文化である床の間は、飾りつけのためだけにある特別な空間。その飾り方にも、独特の決まりがあります。こうしたモノの飾り方は、「美しさ」に対する考え方の違いを反映しています。 |