みなさんの住まいには、部屋がいくつありますか。大きな家でしたら、いくらでも部屋をつくることはできますが、現代の平均的な日本の住まいは、それほど広くはありません。台所や食堂、居間、客間、子ども室など、必要な部屋をひとつずつつくると、かえって使いにくいし、窮屈(きゅうくつ)な家になってしまいます。 小さな部屋をいくつもつくるのではなく、なるべく広い部屋をつくり、家具で区切るとどうでしょうか。居間と食堂の間や、子ども室などに、両側から使える収納家具や背の低い家具、かんたんに動かせる間仕切りなどを置くと、ひとつの空間なのに、それぞれのスペースをつくることができます。つまり、きっちり空間を分けるのではなく、柔らかく区切るという感じです。こうすると、その時々の暮らし方に応じてスペースの調整ができ、しかもお互いが一緒に暮らしている気配を感じられるので、お互いを思いやる気持ちも生まれますよね。
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