冬は夜の時間がとても長くなり、気温も氷点下になるヨーロッパの人たちの住まいでよくみる暖房は暖炉です。これは、火をたく炉の上に煙を集めて外に出すフードと煙突(えんとつ)をつくったことに始まり、それが住まいの壁にはめ込まれて暖炉になりました。ヨーロッパの古い家並に煙突が多くみられますし、そこからサンタクロースが入って来るのだと、子どもたちに信じられ、絵本や昔話にもよく登場します。また、炉や煙突を壁にはめ込まず、炉の部分を鉄板や鋳物(いもの)などでつくったものがストーブとして、いろいろなかたちに発展していきました。 今でも暖炉はヨーロッパの家々で使われていますが、部屋全体を暖めるというよりは、暖炉で燃える炎を見てくつろぐということを、大切しているのだそうです。
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