窓まわりの布
 家の中の布というと、パッと思い浮かぶのが窓まわり。カーテンはその代表的なもので、左右の方向に開け閉めします。また、上げたり下げたりして開閉するものは、シェードやロールスクリーンなどと呼び、いろいろな布を用いた多様なスタイルがあります。元々はヨーロッパで発達した布の使い方で、外からの視線を遮(さえぎ)ったり、自然の光の入り方を調節したりして、日本の障子と同じような働きをします。さらに、窓の面から熱が逃げるのを防いだり、部屋の中の音を外に漏らさないという効果もあります。
 北欧のような冬の寒さが厳しい地域では、窓が大きくても小さくても、カーテンはすべて床までたっぷり覆っていることがよくあります。日本では、窓より長くて引きずるようにたっぷりしたカーテンは、ちょっと奇妙に見えますね。しかし北欧などは、長いカーテンは窓からの隙間風を十分防ぎ、防寒にたいへん役立っているのです。

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