方位と住まい
方位と住まいの歴史|住まいのなか 住まいの周り
みなさんは、住まいがどんな場所に建っているとよいと思いますか。緑が多いこと、静かなことなど、いろいろ思い浮かびますが、山の南側か、北側かと聞かれたら、やはり日当たりの良さそうな南側を選ぶでしょう。この日当たりの良し悪しは、方位や周りの環境と深くかかわっています。
まだエアコンや家電製品がなかった時代の人たちは、今よりもっと方位を気にして家を建てたり、暮らしていました。そうした考え方は、家相(かそう)や風水(ふうすい)とよばれ、気候、風土に合った家づくりのヒントとして、今でも参考にされています。
今回は、家相や風水を通して、昔の人のさまざまな知恵や工夫がつまっている、方位と住まいの関係をご紹介しましょう 。
方位と住まいの歴史

 家相によって方位で住まいの吉凶(きっきょう=吉は良いこと、凶は悪いこと)を占うことは、かなり昔から行われてきました。現代では、古めかしい迷信として受け止められがちですが、実は科学的に裏づけされることも多いのです。その始まりから現代まで、考え方がどんなふうに利用されてきたのかみてみましょう。