建物とまち並の調和
 自分のお金で建てる住まいや建物は、色や形を自由につくってもよいと思っていませんか。見た目の美しさや好き嫌いは、一言には語れませんが、まち並の雰囲気をひどく壊してしまう建物が建つと、どうなってしまうでしょうか。例えば、伝統的な家並みが続く落ち着いたまちに、突然色も形もまったく違う建物ができてしまったら、雰囲気はぶち壊し。その建物ひとつによって、景観(けいかん)の美しさが失われてしまいます。特に、古い文化を感じさせる風景が、観光などの地域の産業となっている場合、魅力を失ったまちは、人が集まらなくなってしまいます。また、一つひとつの建物の調和がとれた、まちの美しさや親しみやすさなどの見た目は、その地域に暮らす人たちの誇りや安心にもつながります。
 地域によって差がありますが、建物の見た目やまちの美しさを保つルールをつくり、風景やまち並を守ろうとしているのです。

「建物同士の相性」「建物の大きさ」「建物とまち並の調和」