お年寄りのからだ
 お年寄りのからだは、若い時に比べて、だんだん働きが衰えてきます。これを一般に老化とよびますが、実は40代ころから始まります。わりと最初に気づくのは目の老化。暗いところでものが見えにくくなったり、小さな字が読みにくくなったり。ですから、老眼鏡というメガネをかけたり、虫メガネで新聞を読んだりするのです。また、耳も聞こえにくくなります。声をかけても返事がなかったり、テレビの音が大きいのは、耳の老化が原因ということが多いのです。
 からだの筋肉の力も弱くなってきます。小さな段差や電気のコード、床に置かれた雑誌や座布団など、ちょっとしたものにつまずいて転んでしまうことが珍しくありません。転んだとこがきっかけで、骨折などしないよう、周りにいる人は通路にものを置かないように気をつけましょう。
 ただ、お年寄りといっても人それぞれ。70歳、80歳でも登山をしたり、マラソンで若い人より早く走る人もいますから、お年寄りだからと気をつかうばかりでなく、その人にあった接し方をしていきましょう。
イラスト
【加齢に伴う新体力テスト合計点の変化(文部科学省)を参考にして作成】

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