自立した暮らしをするお年寄り
 おじいさん、おばあさんが家族にいる人を除き、みなさんはお年寄りの方たちと、どこで会いますか。地域にはお年寄りが自主的に集まる会があって、元気に活動している方もいっぱいいます。「お年寄り」というとお世話が必要な方と思いがちですが、実は全体の7~8割の方が、自立して暮らしているのです。
 ある小学校では、時間に余裕があるお年寄りを招いて、子どもたちと交流する時間をつくっています。たとえば地域の歴史や自然の話をしたり、昔から伝わるおもちゃや生活用具のつくり方を教えたり、地域の作物であるイモやマメを一緒につくったりしています。また、別の学校では一緒にトランプゲームをやりました。お年寄りは知らん顔が上手なので「ばば抜き」は得意。ですけれど、「神経衰弱」では札の位置を覚えるのが苦手なので、負けてしまうのだそうです。そんなことも、一緒に遊ぶことでだんだんわかってくるんですね。
 お年寄りは長い長い人生を歩んできた、みなさんの大先輩。積み重ねた知識や経験、技術が役に立つことに、喜びを感じる人たちでもあります。お年寄りとの出会いは、きっと、たくさんの発見につながるはずです。

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