住まい自体を緑で覆う
 地面がほとんどコンクリートで覆われている都会では、建物の全体、もしくは1部で緑を育てる試みが進められています。そのひとつが、屋上緑化です。屋上の雨がもらないように防水されたコンクリートなどの板の上に土を敷いて、そこで植物を育てます。建物に重さがあまりかからないように、土はあまり多く使わないので、根があまり深くはらないような植物が適しています。たくさんの屋上が緑でいっぱいになれば、都会特有の熱や乾燥がやわらぎ、過ごしやすくなるのです。この土と緑の部分は、真夏の日射しが建物の中へ入ることを遮り、室内の温度を下げる効果もあります。
さらに、屋上の土が水を蓄えるので、雨水をすぐに川や海へ流さずにすみ、洪水などの災害を少なくする効果もあるといわれています。
 また、建物の外壁にツルの出る植物などをはわせて、屋上緑化と似たような効果をだす方法も考えられています。ひと昔前、コンクリートジャングルと呼ばれていた都会ですが、少しでも居心地のよい環境にしようと様々な努力がされています。

「室内の緑」「住まいの外の緑」「住まい自体を緑で覆う」