住まいの外の緑
 ヨーロッパの街では、花の鉢で飾られた美しい窓際をよく見かけます。つい、これは何の花?とか、どうやって育てるの?って、声をかけてしまいたくなりますね。室内と戸外を結ぶ庭やベランダのあり方は、まちの印象をずいぶんと変えてしまうものなのです。日本でも、ガーデニングへの関心が高まるにつれて、玄関までのアプローチや、通りに面した庭を美しく手入れしている住まいによく出会うようになりました。こうやって庭などを美しく保っているのは、もちろん部屋からの眺めをよくするためでもあるのですが、外からの眺めにも配慮して手入れを行うことになります。そうすると、たとえ小さなスペースであっても、つくり方次第でそこに住んでいる人の性格やセンスがあらわれてきます。庭の場合は、中に植える植物の種類のほか、塀や地面に敷く素材の使い方によって印象はかなり変わります。マンションのベランダなどは、床や腰壁に木材やレンガなどの素材感のあるものを利用すれば、より緑が生き生き見えるようです。家の横を通る人や近所の人から声をかけられたら、植物の育て方や季節の移り変わりについて、会話に花を咲かせてみませんか。

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