不動産の中身
 日本では、不動産というと「土地」とそこに建っている「建物」の両方のことをさしています。それで、土地だけ買うことができたり、土地は他の人がもっていても、家だけ買うこともできるのです。ところが、アメリカやフランスなどの国では、「土地」と「建物」は分けて考えず、一緒のものとして売ったり、買ったりしています。
 これは、日本では土地や住まいが、車や宝石と同様に、個人の持ち物として自由に売ったり買ったりできるのに対し、他の国では、建物が短い期間に何度も建て替わることもなく、場所と建物が一体として利用し続けていることが多いからです。
 また、モンゴルの遊牧民のように自分の住まいを持ち歩き、時期によって住む場所を移動するので、土地をもつかもたないかは、あまり意味がないという国もあります。
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